医学部の再受験の合格率は20%前後
社会人や大学生が再受験で医学部に入るには、2つの方法があります。
1つは、現役生や浪人生と同じように受験する「一般試験」です。もう1つは、大学時代に取得した単位に応じて、所定の条件を満たした人だけが受験できる「編入試験」です。
編入試験は定員がとても少なく、そこにハイレベルな受験生が集まりますので、大変高い倍率となります。多くの再受験生は、一般試験を選択しています。
実は、医学部再受験の合格率は、20%前後だと言われていて、東大理系を卒業した人が医学部再受験をしても、30%程度の合格率なのだそうですよ。
たける
なぜ医学部再受験が不利と言われているか
再受験生にとって、学力試験以上に現役生との評価が分かれるのが、二次試験での小論文や面接だと言われています。
年齢によって減点される、加点が付きにくいなどという様々な噂を耳にしたことがあるかもしれませんね。医学部の受験年齢に制限を設けないなど、再受験に比較的寛容だとされる大学もあれば、一定の年齢を超えると合格が難しいとされる再受験に厳しい大学もあります。
信州大学、岐阜大学、富山大学、滋賀医科大学、奈良県立医科大学、三重大学、岡山大学、徳島大学、熊本大学、杏林大学、帝京大学、日本医科大学などが再受験生に比較的寛容だと言われています。
また、関東エリアの国立大学は厳しいという説もありますが、いずれも公式に発表されている情報ではありません。
たける
面接対策は入念に
面接での質問でよく訊かれるのは、医療に関する時事的な話題です。普段から医療業界の旬なニュースについての情報を積極的に集めて、自分なりの意見や考えをまとめる習慣を持っておくことをおすすめします。
また、再受験生は特に志望動機について、現役生以上に掘り下げて訊かれるケースが多いと言われます。
なぜ進路変更をしてまで医学部を目指そうと思うようになったのか、現役で目指さなかった理由や、もし今回不合格だった場合は何歳まで目指すつもりか、といった少し意地悪に思えるような質問も予想されます。
答えに詰まることなく、前向きな回答で好印象を与えることが重要です。
医学部受験は早い時期からの勉強が肝になる
現役での医学部合格を目指していても、もともと医学部そのものが難関ですので、いろいろな事情でいったん別の進路を選ばざるを得なくなる人もいるかもしれません。
ただ、医学部の再受験は、受験年齢が30歳を超える頃から合格率は急降下して、さらに35歳を過ぎるとかなり厳しくなると言われています。
なので、できることなら再受験しないで済むよう、可能な限り早い時期からの受験勉強が肝になります。
また、医学部予備校では、学力試験だけでなく面接試験対策も万全です。長年にわたって医学部の指導を行っている経験豊富な講師がいるので、実際の面接試験でどんなことを訊かれたか、受験生から聞き取りしたデータがあります。
たける
まとめ
今回は医学部の再受験について解説しました。
- 医学部の再受験は、現役よりも難関
- 再受験は、二次試験の面接で不利になる大学もある
- 再受験を回避するには、早い時期からの勉強が必須
- 医学部予備校では、模擬面接もあり