医者になる難しさとは?医者を目指す人に立ちはだかる3つの壁

医者になることが難しいと言われる理由の3つの壁

中学生、高校生のなりたい職業ランキングで、医師は男女とも常に上位に挙がる人気の職業です。少子化の現代ですが、医学部人気は高まる一方で、衰える気配がありません。

日本国内で医者になろうとしたら、まず医学部を卒業して、医師免許国家試験に合格することが最低条件となります。医学部受験は、その厳しい道のりへの最初の一歩なのです。

たける

今回は、医者になるのが難しいと言われる3つの壁について解説します。

医学部受験の難しさ

医学部人気が高まる現代において、昔は中堅クラスと言われていた大学の医学部が、今では上位クラスという話は珍しくありません。

受験生の保護者の一部には、私立大学の医学部を国公立大学の医学部の滑り止めにと考えている人もいます。しかし、現実的に私立大学医学部は、多くの受験生にとって決して滑り止めにはらないことを知っておいてください。

どの大学でも医学部は難易度が高く、現役や一浪で合格するのは決して簡単なことではありません。二浪、三浪してようやく合格という人もたくさんいるのが医学部受験です。

大学に入学してからの学費と学業の維持

医学部の卒業までは6年間必要で、人体解剖実習や病院実習が行われる時期はアルバイトをする余裕はなくなります。

実は近年、医学部の留年者が増加傾向にあります。カリキュラムの改編や、医師国家試験の合格率を高めるための厳しい指導などが要因になっていると言われています。

医学部受験に合格したら、誰もが簡単に卒業できるわけではないのです。6年間の間には、思わぬ落とし穴があるかもしれません。

医師国家試験でまた振り落とされる

医学部を無事卒業しても、医師国家試験に合格して医師免許を取得しなければ、医師になることはできません。

医師国家試験の平均合格率は、例年80%台後半から90%台前半くらいで、100%ではありません。国家試験合格までに何年もかかっている人もいます。

医者は人の命に関わる仕事だから難しいのは当然

医師は、高い地位と報酬が得られる人気の職業ですが、医師になるためには、長い年月をかけて厳しい勉強と様々な経験を積む必要があります。

人の生命に関わる仕事なので、難しいのは当然のことなのですが、生半可な気持ちでは医師免許取得までたどり着けません。強い意志と信念を持って学習に励むのが、医師への近道です。

まとめ

今回は、医者を目指す人に立ちはだかる3つの壁について解説してきました。

  1. そもそも医学部受験の難易度が非常に高い
  2. 入学後の学費と学業の維持が難しい
  3. 医師国家試験で1~2割程度は落とされる
医学部合格はスタートラインに過ぎません。医学部受験で燃え尽きてしまうようなことがないよう、一人前の医者になるには10年はかかると覚悟して、根気よく取り組んでくださいね。