医学部の理科の受験科目の違いと特徴
医学部受験において、多くの人が悩むと言われるのが理科の科目選択についてです。
物理・生物・化学の3科目から2科目を選ぶのですが、化学はほぼすべての受験生が選択しています。残りの1科目を物理か生物かどちらにするかは、意見が大きく分かれます。
たける
物理
物理は数学と似たところがあって、公式を理解して応用することができれば、受験勉強に長い時間をかけなくても、短時間で高得点が取れる人もいます。
さらに、物理では数学よりも覚えておかなければならない公式の数が少ないところも、攻略しやすさに繋がっています。
また、複雑な融合問題はあまり出題されないので、問題のパターンも絞りやすく対策が立てやすいと人気です。
物理は基本的なことが一度理解できたら、点数が取りやすく高得点が狙えるというメリットもあるので断然おすすめです。
オススメな人☞数学が得意な人
オススメではない人☞数学が苦手な人
生物
生物は暗記項目が多いので、暗記が得意な人には有利です。また、応用問題に関しても、数学的な要素ではなく、読解・記述力を問う形式の問題が中心なので、数学が苦手な人は生物を選ぶことをおすすめします。
物理を選択した場合と比較すると、生物の方が高得点を取りにくいという傾向がありますが、勉強すれば着実に合格ラインに達する科目ですので、大きなデメリットにはならないでしょう。
オススメな人☞国語が得意で、長文問題を読むのに苦手意識がない人。小論文や考察、記述問題が得意な人。
高校一年生の理科の科目で物理・生物を選ぶ必要がある場合
医学部受験においては、一般的に物理を選択する方が有利だと言われています。理由は、高得点が狙いやすいことと、受験対策の教材が充実している点、物理を選択しなければ受験できない大学がある点の3つが挙げられます。
物理を選択する受験者数の数の方が圧倒的に多いこともあって、生物よりも物理の教材の方が種類も数も豊富で、自分に合ったものを選びやすいという利点があります。
ただ、数学が苦手で、暗記は得意、英語が国語がとても得意な人、私立大学の医学部に入れたがどこでもいいという人は、高校一年生の理科の科目で物理か生物を選ぶ必要がある場合、生物を選ぶ方が有利になるでしょう。
医学部受験の理科選択科目が1つや3つの大学も
医学部の入試に理科3科目が導入されたのは、2006年度入試からでした。しかし、2010年度からは理科3科目を課す大学が減ってきました。
全国の医学部のある大学の中で、唯一、九州大学だけが理科3科目でしたが、2019年度の入試からは2科目になりました。また、1科目だけで良い私立大学もあります。
たける
まとめ
今回は、理科の受験科目の選び方についてお伝えしてきました。
- ほとんどの受験生は化学を選択し、残りの1科目を物理か生物で悩む
- 物理は数学が得意な人におすすめ。高得点が取りやすい
- 生物は英語や国語が得意な人におすすめ。勉強すれば着実に合格ラインに達する
- 物理を選ぶ方がメリットが多い(高得点が取りやすい、受験対策の教材が充実している、物理を選択しなければ受験できない大学がある)
- 苦手と得意の差がなく、特にこだわりがなければ物理を選ぶのがおすすめ